56.竹田城
日本100名城基本情報
住所 | 〒669-5254 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169 |
---|---|
電話 | 079-674-2120(情報館天空の城) |
築城年 | 1441年(嘉吉1年) |
営業情報
開館時間 | ●3月~5月:8:00~18:00 ●6月~8月:6:00~18:00 ●9月~11月:4:00~17:00 ●12月~1月3日:10:00~14:00 |
---|---|
入場料 | 大人(高校生以上)500円、中学生以下無料 |
休館日 | 1月4日~2月末(冬季閉山) |
1. 竹田城の歴史概要
竹田城は1441年(嘉吉1年)に但馬守護山名宗全(持豊)によって築城され、太田垣光景が初代城主となった山城です。標高353.7mの古城山山頂に築かれ、縄張りが虎が臥せているように見えることから別名「虎臥城」とも呼ばれています。現在は国の史跡に指定され、日本100名城の一つです。
2. 天空の城としての竹田城
竹田城は城下から遥か高く見上げる山の頂に位置し、しばしば円山川の川霧により霞むことから「天空の城」や「日本のマチュピチュ」と呼ばれます。特に9月から11月にかけて発生する雲海に浮かび上がる古城の石垣群の威容は名物となっており、多くの観光客を魅了しています。
3. 戦国時代の激動と城主の変遷
1569年に織田信長の命で豊臣秀吉が但馬に侵攻し、城主太田垣輝延は織田方に降伏しました。その後毛利方に寝返るなど激動の時代を経て、1585年に赤松広秀が入城し15年間城主を務めました。この間に現在見られる本丸を中心とする見事な石垣の要塞が完成しましたが、関ヶ原の戦いで西軍に属したため廃城となりました。
4. 穴太衆による石垣の技術
竹田城跡の最大の魅力は、江戸期より前の時代の石垣がほぼそのまま完存していることです。石工集団「穴太衆」により自然石をほとんど加工せずに積み上げられた石垣は、「石の声を聴き、石のいきたいところへ置け」という言葉通りの職人技で、400年以上経った今も荘厳な姿を見せています。
5. 城郭の構造と規模
竹田城の縄張りは南北約400m、東西約100mの規模で、天守台をほぼ中央に配置し、本丸、二の丸、三の丸、南二の丸が連郭式に配されています。北千畳部と南千畳を双翼とし、天守台から放射状に曲輪群が展開する壮大な山城です。完存する石垣遺構としては全国屈指の規模を誇ります。
6. 100名城スタンプと御城印
日本100名城スタンプは竹田城跡料金収受棟、山城の郷、情報館天空の城の3か所に設置されています。御城印は山名氏家紋、赤松氏家紋、山名・赤松氏家紋の3種類があり、各300円で販売されています。また期間限定で桜バージョンや雲海バージョンなども販売されます。
7. 雲海シーズンと撮影スポット
毎年9月から12月にかけて、特に10月・11月に雲海の発生確率が高くなります。前日の夜に冷え込み、翌日よく晴れて暖かくなる寒暖差が10℃以上、風が少ない時に雲海が出現しやすくなります。立雲峡からの眺望が有名で、雲海に浮かぶ竹田城跡の絶景を撮影できます。
8. アクセスと登城ルート
最寄りの和田山ICから車で約10分、「山城の郷」で駐車後、徒歩約40分またはバス利用で中腹駐車場へ、そこから徒歩約20分で城跡に到着します。JR竹田駅からは表米神社登山道(55分)または駅裏登山道(40分)で登城可能です。山頂にあるため相応の準備と体力が必要です。
9. 映画ロケ地としての竹田城
竹田城跡は映画「天と地と」「魔界転生」「あなたへ」のロケ地として使用されました。特に「あなたへ」では高倉健さんが撮影の合間に腰を下ろしたベンチが「天空のベンチ」と呼ばれ、座ったカップルには幸せが訪れるという言い伝えがあります。
10. 観光施設と周辺の見どころ
情報館「天空の城」では竹田城跡のジオラマや資料展示、シアターで城の歴史を学べます。竹田駅周辺の城下町では古い町並みが残り、山城の郷では但馬地方の特産品や食事が楽しめます。また立雲峡は雲海撮影の名所として多くのカメラマンが訪れる人気スポットです。
アクセスマップ
関連リンク
散歩記録

御城印情報

●情報館天空の城
スタンプ情報

●山城の郷
●情報館天空の城