156.鎌刃城
続100名城基本情報
住所 | 滋賀県米原市番場 |
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電話 | 090-5047-0153(番場資料館) |
築城年 | 室町時代初期 |
営業情報
開館時間 | 10:00〜16:00(番場資料館) |
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入場料 | 無料(城跡見学) |
休館日 | 平日(番場資料館は土日のみ開館) |
1. 歴史的背景
鎌刃城は室町時代初期に在地土豪の堀氏によって築かれた山城で、文明4年(1472年)に今井秀遠が堀次郎左衛門を攻めたのが最も古い記録とされています。江北の京極氏・浅井氏と江南の六角氏との境目に位置し、湖北と湖南をつなぐ要衝として両勢力がその領有をめぐってたびたび争奪戦を繰り広げました。
2. 戦国時代の変遷
1559年以降は浅井長政に属していましたが、元亀元年(1570年)に織田信長と浅井長政が対立すると、城主の堀秀村は織田方に内応しました。このことが露見して浅井長政に攻められましたが、木下秀吉の援軍により何とか落城を免れました。姉川の戦い後には織田家の領地となり、堀氏は城主に返り咲きました。
3. 城郭構造と遺構
鎌刃城は標高384mの山頂に築かれた湖北最大級の山城で、主郭を中心として三方の尾根に郭群が設けられています。平成10年(1998年)からの発掘調査により、主郭虎口に大規模な石垣と石段、枡形虎口が発見され、薬医門形式の門が構えられていたことが判明しました。
4. 先駆的築城技術
発掘調査では全国的にも発見が珍しい岩盤を掘り込んだ水の手遺構や、安土城築城より前にあった「大櫓」の存在が確認されました。7間×7間の半地下式穴蔵を持つ重層大型建物があったと考えられ、安土城の天主よりも早い段階で穴蔵を有する高層建物があった可能性があります。
5. 廃城とその後
天正2年(1574年)に堀氏家老の樋口直房が越前一向一揆との戦いで城を放棄して勝手に和睦したため、その責を負って堀氏は改易となり、間もなく鎌刃城は廃城となりました。2005年(平成17年)に国の史跡に指定され、2017年(平成29年)には続日本100名城に選定されました。
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御城印情報

価格:
300円
販売場所:
番場資料館
Cafe&Gallery源右衛門
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スタンプ情報

設置場所:
番場資料館