59.姫路城
日本100名城1. 姫路城の概要と歴史
姫路城は兵庫県姫路市本町にある日本の城で、1346年(南朝:正平元年、北朝:貞和2年)、次男の赤松貞範が称名寺を麓に移し姫山に築城し姫山城としたのが始まりとされています。現在の姫路城の基礎は、江戸時代初期の平山城で、46メートル程の小山の上に築かれており、関ヶ原の戦い後に城主となった池田輝政によって今日見られる大規模な城郭へと拡張されました。
2. 世界文化遺産としての価値
姫路城は平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となりました。江戸時代以前に建設された天守が残る現存12守の一つで、中堀以内のほとんどの城郭が良好に保存されており、400年以上も経過した現在でも、美しい姿を残しています。
3. 白鷺城の由来と建築美
姫路城は白漆喰の城壁とその優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれています。その美しさの秘密は、壁の漆喰と屋根の漆喰が合わさることで、より一層際立っていることにあります。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれているこの城は、四季や時間帯によって異なる表情を見せてくれます。
4. 天守群の構造と特徴
姫路城の天守は海抜91.9mの大天守と三小天守を渡槽でたくみに連結した連立式天守は、日本でも唯一のものであり、姫路城の天守の内部は地下1階・地上6階構造となっています。現存する天守の中ではもっとも高い大天守は、慶長14年に建築されたもので、400年以上の歴史を持つ貴重な建造物です。
5. 防御システムと城郭構造
姫路城は標高45.6mの姫山を利用して構築された平山城で、縄張りは螺旋状に三重とし、内・中・外の濠をめぐらしています。姫路城には「いろはにほへと・・・」の順に名付けられた多数の門があります。「天守に到達するまでの城門の数が日本一多いお城」として知られ、敵の侵入を防ぐための巧妙な仕掛けが随所に施されています。
6. 文化財指定と保存状況
姫路城は大天守など8件の国宝と74件の重要文化財がよく保存されており、江戸時代から残る天守は現存12天守の一つで、世界遺産にも登録されています。戦争や自然災害などの危機を乗り越え、戦争や災害などで大きな被害を受けずに、昔のまま残る奇跡のお城として現在まで保存されてきました。
7. 見学ルートと見どころ
姫路城の見学は大天守へ直行するルートのほか、千姫ゆかりの西の丸・化粧櫓を巡る西の丸ルート、伝説の「お菊井戸」を巡るお菊井戸ルートなどの小ルートがあります。特に櫓門と呼ばれる型式の二の丸の入口を固めた門で、両柱の上の冠木に木彫りの菱の紋のあることから、この名前が付いています。門全体に安土桃山時代の様式を残しており、城内で最も大きな門である菱の門は必見です。
8. アクセスと利用案内
姫路城はJR姫路駅、山陽姫路駅から徒歩20分の立地にあり、姫路駅北口から神姫バス乗車「大手門前」下車徒歩5分でもアクセス可能です。姫路城は午前9時00分に開門いたします。午前9時00分から午後4時00分までの間に入城してください。入城料は大人: 1000円、子供: 300円となっています。
9. 100名城スタンプと御城印
日本100名城スタンプは姫路城見学資料室が併設されており、姫路城の見学ポイントの解説パネルやジオラマの展示がある管理事務所横のインフォメーションに設置されています。御城印は姫路城内売店のみ。1枚300円で販売され、池田家の揚羽蝶の家紋を中央に配置、「國寶姫路城」の文字は菱の門の鏡柱にかかる木の看板の文字を抽出して制作されています。
10. 特別な体験とイベント
姫路城では姫路城の歴史や見学スポットの数々を、姫路城ゆかりのアーティストがご案内いたします音声ガイドサービスや、料金はガイド1人につき3,000円のシルバー観光ガイドサービスを利用できます。また姫路城では、白漆喰が最も映える白色ライトアップを、日没から24時まで実施しています。季節のイベントや特別公開なども定期的に開催され、何度訪れても新しい発見がある魅力的な城です。
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