170.浜田城
続100名城基本情報
住所 | 〒697-0003 島根県浜田市殿町 |
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電話 | 0855-23-2615(浜田市文化振興課) |
築城年 | 元和6年(1620) |
営業情報
開館時間 | 見学自由(24時間) |
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入場料 | 無料 |
休館日 | 無休 |
1. 歴史と築城の背景
浜田城は元和5年(1619年)に伊勢国松坂から古田重治が5万4千石で浜田に転封し、翌年元和6年(1620年)2月から標高68mの亀山(別名:鴨山)に築城を開始した平山城です。元和9年(1623年)までには城および城下町が整いました。浜田川と松原湾に囲まれた独立式丘陵に三層の天守を持つ城として築かれ、浜田藩の藩庁が置かれました。
2. 城主の変遷と藩政
慶安元年(1648年)に古田重恒が嗣子なく没し古田氏は改易、以後は松平(松井)周防守家、本多家、松平(越智)右近将監家と譜代・親藩が入れ替わり治めました。浜田藩は長州藩に対する山陰側の押さえの最前線として重要視され、幕府の西国監視の要衝でした。松平康福・康任は老中首座として幕府中枢で活躍し、康定は本居宣長との交友でも知られます。
3. 第二次長州征伐と落城
慶応2年(1866年)の第二次長州征伐(石州口の戦い)で、浜田藩は大村益次郎率いる長州軍と交戦しましたが、幕府軍が大敗を期しました。藩主松平武聰は「自焼退城」を決し、城に火を放って出雲国松江に退避、浜田城は落城しました。天守をはじめとする建物は殆どが焼失し、その後長州藩支配地となり、浜田城はその歴史的役割を終えました。
4. 続100名城認定と資料館
平成29年(2017年)に続日本100名城(170番)に選定され、スタンプは濱田護國神社社務所(8:00~16:00)と浜田市浜田城資料館(9:00~17:00)に設置されています。令和元年(2019年)10月には浜田城資料館が開館し、大正天皇宿泊施設として建築された歴史的建造物「御便殿」を改修した建物で浜田城の歴史を紹介しています。
5. 現在の整備と見どころ
現在は城山公園として整備され、本丸から三の丸にかけて階段状に石垣が良好に残されています。津和野藩武家屋敷から移築された門(津和野県庁門)や司馬遼太郎の「浜田藩追懐の碑」も設置されています。御城印は濱田護國神社社務所とJR浜田駅1F浜田市観光協会特産品販売所で300円で販売されており、本丸からは日本海の眺望も楽しめます。
アクセスマップ
関連リンク
散歩記録

御城印情報

JR浜田駅1F浜田市観光協会特産品販売所
スタンプ情報

浜田市浜田城資料館(9:00~17:00)