169.米子城
続100名城基本情報
住所 | 〒683-0824 鳥取県米子市久米町 |
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電話 | 0859-23-5436(米子市役所文化観光局) |
築城年 | 天正19年(1591) |
営業情報
開館時間 | 見学自由(24時間) |
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入場料 | 無料 |
休館日 | 無休 |
1. 歴史と築城の背景
米子城は天正19年(1591年)に豊臣政権下で東出雲・隠岐・西伯耆を領した吉川広家が、中海に面した標高90mの湊山に築城を開始した平山城です。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦い後、中村一忠が伯耆一国17万5000石を領して米子城に拠り、城を完成させました。山陰地方で他に先駆けて築かれた本格的な近世初期の城郭として「山陰随一の名城」と称されました。
2. 双頭の天守と城郭の特徴
米子城最大の特徴は四層五重の大天守と四重の副天守(四重櫓)を併せ持つ「双頭の天守」でした。吉川広家が築いた天守を四重櫓として残し、中村一忠が新たに四重天守を築いたため、全国的にも珍しい二つの天守を持つ城となりました。本丸から内膳丸にかけて登り石垣も設けられ、現在も良好な状態で石垣遺構が残されています。
3. 城主の変遷と廃城
慶長14年(1609年)に中村一忠が急死し中村氏は改易、元和3年(1617年)に加藤貞泰が大洲藩に移されると米子藩は廃藩となりました。以後は鳥取藩の支城として家老の池田氏、後に荒尾氏が城代を務めました。明治12年(1879年)に古物商に30円で売却され、石垣を残して取り壊されました。
4. 続100名城認定と現在の整備
平成18年(2006年)に国史跡に指定され、平成29年(2017年)に続日本100名城(169番)に選定されました。続日本100名城スタンプは米子市立山陰歴史館、米子城三の丸番所、米子まちなか観光案内所の3か所に設置されています。現在は湊山公園として整備され、本丸の石垣修理復元も行われています。
5. 絶景スポットと御城印
2022年のNHK「日本最強の城スペシャル」で最強の城に選ばれた米子城は、天守台からの360度パノラマビューが評価されています。秀峰大山、中海、日本海、市街地を一望でき、2月20日頃と10月22日頃には「ダイヤモンド大山」も見られます。御城印は米子市立山陰歴史館と米子まちなか観光案内所で通常版300円、鳥取県産「大山かおるヒノキ」使用の木製版500円で販売されています。
アクセスマップ
関連リンク
散歩記録

御城印情報

木製版500円
米子まちなか観光案内所
スタンプ情報

米子城三の丸番所
米子まちなか観光案内所