78.丸亀城

78.丸亀城

日本100名城

基本情報

住所 香川県丸亀市一番丁
電話 0877-22-0331
築城年 1597年(慶長2年)

営業情報

開館時間 ■天守:9:00~16:30(入城は16:00まで)
■大手一の門:9:00~16:00
■城内:24時間開場
入場料 ■天守:大人200円、小中学生100円
■大手一の門:大人200円、小中学生100円
■城内見学:無料
休館日 年中無休(設備点検等で臨時休業あり)

1. 丸亀城の概要と歴史

丸亀城は香川県丸亀市一番丁にある日本の城で、別名「亀山城」「蓬莱城」とも呼ばれています。豊臣秀吉の四国制圧後、1597年(慶長2年)に讃岐一国の領主となった生駒親正が、その子一正とともに標高66メートルの亀山に築城を開始しました。築城400年を超えた現在でも、決して色褪せることなく自然と調和した独自の様式美を残しています。全国に現存する木造天守12城の一つであり、高さ日本一の石垣を有する「石垣の名城」として全国的に有名です。現在は亀山公園として整備され、国の史跡に指定されています。

2. 築城の経緯と変遷

丸亀城は1597年(慶長2年)に生駒親正・一正親子が築城を開始し、1600年(慶長5年)頃に完成しました。しかし1615年(元和元年)の一国一城令により一旦廃城となりました。その後1641年(寛永20年)に山崎家治が丸亀藩を立藩し城の改修に着手しましたが、後継ぎが途絶え断絶しました。1658年(万治元年)に京極高和が入府し、城の大改修を行い1673年(延宝元年)に完成を見ました。現存する三重三階の天守は高和時代の1660年(万治3年)に竣工したもので、これ以降大規模な改修はなく京極氏7代が治めて明治を迎えました。

3. 石垣の名城としての特徴

丸亀城は「石垣の名城」と称されるほど、その石垣の美しさと技術的完成度で知られています。江戸時代初期の城郭石垣を築く技術が最高水準に達した時代に作られたもので、優れた技術で積まれた石垣を見ることができます。山麓から山頂まで4重に重ねられた石垣の合計の高さは60メートルを超え、総高としては日本一を誇ります。特に三の丸石垣だけで22メートルの高さがあり、緩やかでありながら荒々しい野面積みと端整な算木積みの土台から、頂部は垂直になるよう独特の反りを持たせる「扇の勾配」と呼ばれる美しい曲線を描いています。

4. 現存天守の価値と構造

丸亀城の天守は全国に現存する木造天守12城の一つで、高さ15メートルと現存天守の中では最も小さな天守として知られています。三重三階の木造建築で、1660年(万治3年)に京極高和によって建築されました。天守は国の重要文化財に指定されており、内部では創建当時の梁がそのまま残っているのを見ることができ、400年以上の歴史を肌で感じることができます。天守への階段は非常に急勾配で、当時の攻撃に対する防御を重視した構造となっています。天守からは丸亀市街地や瀬戸内海、讃岐七富士の一つである飯野山を一望できる絶景が楽しめます。

5. 現存建造物と重要文化財

丸亀城では天守のほかに大手一の門、大手二の門、藩主玄関先御門、番所、御籠部屋、長屋が現存しており、そのうち天守、大手一の門、大手二の門は国の重要文化財に指定されています。大手一の門は別名「太鼓門」とも呼ばれ、時太鼓の打ち鳴らし体験ができる施設としても活用されています。また、城の大手改修時に絵図とともに幕府に提出されたという「丸亀城木図」という木型の立体模型が残っており(丸亀市立資料館所蔵)、木型模型の現存例としては丸亀城のもののみで非常に珍しく、1992年(平成4年)に丸亀市の指定有形文化財となっています。

6. 復元事業と保存への取り組み

丸亀市では「丸亀城の隅櫓跡、渡櫓跡及び藩主御殿」の復元を目指し、総額1,000万円の懸賞金をかけて古写真を収集する「丸亀城櫓復元資料収集懸賞事業」を実施していました。現在も復元に向けた取り組みが続けられています。2018年(平成30年)の豪雨や台風の影響により、城跡の南西部に位置する帯曲輪石垣と三の丸坤櫓跡石垣の一部が崩落しましたが、復旧事業が進められており、2028年(令和10年)3月末の完成を予定しています。2019年(令和元年)には石垣修復の情報発信拠点として「丸亀城石垣崩落復旧整備事業PR館」が開設されました。

7. 現代における活用と体験

丸亀城では歴史的価値を現代に活かす様々な取り組みが行われています。CGで復元した江戸時代の丸亀城を現地で体験できる専用アプリが提供され、当時にタイムスリップしたかのような体験ができます。大手一の門では時太鼓の打ち鳴らし体験ができ、江戸時代の時刻を知らせる太鼓の音を実際に体験することができます。また、2024年(令和6年)7月からは城泊事業「丸亀城キャッスルエクスペリエンス」が開始され、敷地内の延寿閣別邸(旧丸亀藩京極家江戸屋敷)に宿泊できるほか、天守閣を貸し切ってラウンジとして利用することも可能になりました。

8. 年間行事とイベント

丸亀城では四季を通じて様々なイベントが開催されています。毎年5月3日・4日には「丸亀お城まつり」が開催され、パレードや太鼓演奏、各種グルメの屋台などで賑わいます。秋には「丸亀城キャッスルロード」が開催され、期間中の土日祝日には夜間も天守に入ることができる特別開放が行われます。春には城内に植えられた桜が美しく咲き誇り、桜の名所としても親しまれています。年間を通じて写真撮影スポットとしても人気が高く、SNSでも「マルカメラ」のハッシュタグで丸亀城の美しい風景が多数投稿されています。

9. 丸亀城の伝説と豆腐売りの人柱

丸亀城には興味深い伝説が残されています。築城の際、石垣の工事が難航したため人柱を立てることとなり、雨が降る夕暮れに工事現場付近を通りかかった豆腐売りが捕えられ、無理矢理に人柱として生き埋めにされてしまいました。豆腐売りは雨で豆腐が売れないため、普段は通らない城の付近を偶然通りかかったのでした。その後石垣の工事は完成しましたが、それ以来雨が降る夜にはその石垣の辺りで「とーふー、とーふー」という豆腐売りの声が聞こえてくるという伝説があります。この伝説は丸亀城の石垣にまつわる有名な民話として語り継がれています。

10. アクセスと観光情報

丸亀城はJR丸亀駅から徒歩約15分の好立地にあり、車でのアクセスも善通寺ICや坂出ICから約20分と便利です。城内は24時間開場しており、天守と大手一の門の観覧時間は9:00~16:30(天守の入城は16:00まで)となっています。天守観覧料は大人200円、小中学生100円とリーズナブルで、城内の散策は無料で楽しめます。無料駐車場も50台分完備されており、丸亀市立資料館も隣接しているため、城の歴史についてより深く学ぶことができます。御城印(300円)や日本100名城スタンプも設置されており、城郭ファンにとっても満足度の高い観光地となっています。徒歩で大手門から天守まで片道約20分ほどの上り坂となるため、時間に余裕を持った見学がおすすめです。

アクセスマップ

散歩記録

散歩記録準備中

御城印情報

御城印画像
価格: 300円
販売場所: 丸亀城内観光案内所
丸亀城内お土産ショップ

スタンプ情報

スタンプ画像
設置場所: 丸亀城内観光案内所
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