130.高島城
続100名城基本情報
住所 | 〒392-0022 長野県諏訪市高島1丁目20番1号 |
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電話 | 0266-53-1173 |
築城年 | 1598年 |
営業情報
開館時間 | 9:00~17:30(10/1~3/31は16:30まで) |
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入場料 | 大人310円、小人150円 |
休館日 | 12/26~12/31、11月第2木曜日 |
1. 高島城の概要
高島城は、長野県諏訪市高島にある日本の城で、「諏訪の浮城」や「島崎城」、「諏訪高島城」とも呼ばれています。慶長3年(1598年)に豊臣秀吉の家臣である日根野織部正高吉により築城され、諏訪氏の居城として威容を誇ってきました。城郭の形式は連郭式平城で、かつては諏訪湖に突き出した水城で「諏訪の浮城(すわのうきしろ)」と呼ばれていましたが、江戸時代初めに諏訪湖の干拓が行われ、水城の面影は失われました。しかし、浮城の異名を持っていたことから日本三大湖城の一つに数えられています。
2. 高島城の歴史
日根野織部正高吉が築城の適地とした高島は、当時諏訪湖畔に島状を呈していたと思われる場所で「浮島」とも呼ばれ、ここには主に漁業を営む村落があったことが記録に残っています。高吉はこの村をまるごと移転させて高島城を築いたといわれています。築城当時は城のまわりが湖水と湿地に囲まれ、あたかも諏訪湖中に浮かぶようであったため、別名「諏訪の浮城」と呼ばれました。天文17年(1548年)には上田原の戦いにおいて信方が戦死し、天文18年(1549年)正月には長坂虎房が諏訪城代となり、高島城へ入城した。『高白斎記』によれば、高島城は足軽大将の山本勘助により改修されたという歴史もあり、武田氏による諏訪郡支配の拠点としても機能しました。
3. 高島城の構造と特徴
日根野氏によって総石垣造で8棟の櫓、6棟の門、3重の天守などが建て並べられ近世城郭の体裁が整えられましたが、軟弱な地盤であったため、木材を筏状に組み、その上に石を積むなどの当時の最先端技術が用いられました。地盤が悪かったためか、天守をはじめ主要な建物の屋根が瓦葺きではなく杮葺きだったそうです。また、城内に温泉が引かれていた珍しい城で、導水管やそれを支える石枡が残っています。現在見られる天守閣は1970年に復興されたもので、内部では藩主が用いた調度品や古文書類の史料等を展示しています。
4. 高島城の見どころ
現在は高島公園として整備されており、復興天守が建てられており、最上階からの眺望は素晴らしく、眼下に諏訪湖が広がり、天候がよければ富士山を見ることができます。高島公園内は桜や藤の名所としても名高い公園になっています。ソメイヨシノを中心にシダレザクラ、ヒガンザクラ等の桜が約90本あり、桜が満開になると高島城をより華やかに魅せ、公園一帯がピンク色に染まり魅力が一層増します。続日本100名城のスタンプは天守閣1階に設置されており、御城印も天守閣受付で購入することができます。
5. アクセス情報
JR上諏訪駅下車 徒歩10分で到達できる好立地にあります。中央自動車道諏訪ICより15分の車でのアクセスも良好です。駐車場は高島公園西側に無料駐車場(13台)が用意されており、高島公園東側の市役所横にも観光者用駐車場があります。開館時間は9:00~17:30(10/1~3/31は16:30まで)、休館日は12/26~12/31及び11月第2木曜日で、入場料は大人310円、小人150円となっています。