42.掛川城
日本100名城基本情報
住所 | 静岡県掛川市掛川1138番地の24 |
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電話 | 0537-22-1146(掛川城公園管理事務所) |
築城年 | 1513年頃(朝比奈氏)、1590年(山内一豊による大改修) |
営業情報
開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
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入場料 | ●天守閣・御殿共通券:大人410円、小中学生150円 ●二の丸茶室:大人100円、小中学生50円 ●呈茶料(抹茶・掛川茶):大人510円、小中学生250円 |
休館日 | 年中無休 |
1. 掛川城の概要
掛川城は静岡県掛川市にある平山城で、日本100名城の42番に選定されています。室町時代に今川氏の命により築城され、戦国時代には山内一豊が大規模な改修を行い「東海の名城」と称された美しい城でした。1994年に日本初の本格木造天守閣として復元され、現在は掛川市のシンボルとして親しまれている歴史公園です。
2. 歴史的背景
掛川城の築城は1513年頃、駿河の守護大名今川義忠の命により家臣の朝比奈氏が遠江支配の拠点として築いたのが始まりです。1569年に徳川家康が今川氏真を攻めて領有し、1590年に関ヶ原の戦いの功労者山内一豊が入城。一豊は天守閣や大手門を建設し、城下町整備を行って近世城郭としての基礎を築きました。
3. 築城者と城の特徴
朝比奈氏による中世城郭から、山内一豊による近世城郭への大改修が特徴的です。梯郭式の平山城で、本丸を中心に天守丸、竹之丸、二ノ丸、三ノ丸を配置した複雑な構造でした。1854年の安政東海地震で天守を含む大部分が倒壊しましたが、1994年に木造復元天守として蘇り、外観3層内部4層の美しい白漆喰の天守閣が再現されました。
4. 主要な見どころ
復元された木造天守閣は日本初の本格的な木造復元として注目を集め、内部では掛川城の歴史や山内一豊にまつわる展示を見学できます。現存する二の丸御殿は全国に4つしかない貴重な城郭御殿で国の重要文化財に指定されており、江戸時代後期の書院造建築の傑作として高く評価されています。また、霧吹井戸の伝説で「雲霧城」とも呼ばれた歴史的エピソードも楽しめます。
5. 100名城スタンプ・御城印情報
日本100名城スタンプは二の丸御殿内に設置されており、係員に申し出れば押印できます。御城印は掛川城御殿で300円で販売されており、掛川城がある龍頭山の「龍頭」の文字、太田桔梗、山内一豊の三つ葉柏が印刷された美しいデザインです。また、三城物語版として掛川城・高天神城・横須賀城の3枚セットも販売されています。
6. アクセス・交通情報
JR掛川駅北口から徒歩約7分と非常にアクセスが良好で、城下町風の街並みを楽しみながら歩くことができます。駐車場は大手門駐車場(約200台)と掛川城公園駐車場(約58台)があり、いずれも有料です。東名高速道路掛川ICからは車で約10分程度でアクセス可能です。
7. 施設情報・料金
天守閣と二の丸御殿の共通券は大人410円、小中学生150円で年中無休開館しています。二の丸茶室では掛川茶や抹茶を楽しむことができ、茶道具の貸し出しも行っています。竹の丸(旧松本邸)は市の文化財として公開されており、カフェとしても利用できる文化施設として人気を集めています。
8. 周辺観光スポット
掛川城公園内には二の丸美術館、掛川市ステンドグラス美術館があり、芸術鑑賞も楽しめます。竹の丸カフェではCHABATAKEケーキなど掛川茶を使った地元スイーツが味わえます。また、高天神城跡、横須賀城跡など戦国時代の史跡も市内に点在しており、歴史探訪の拠点として最適です。
9. 特別な魅力・見どころ
山内一豊と妻千代の「内助の功」の逸話で知られ、NHK大河ドラマ「功名が辻」の舞台としても有名です。掛川城周辺には四季桜、ソメイヨシノ、しだれ桜など約130本の桜が植えられており、春には美しい桜の名所となります。また、一豊が後に築いた高知城は掛川城を模して造られたという興味深い歴史的つながりもあります。
10. 実用的な訪問情報
見学には1〜2時間程度を要し、天守閣からは掛川市街地の美しい眺望を楽しめます。二の丸茶室では7つの茶道流派が交代で接客し、作法を知らなくても気軽にお茶を楽しめる環境が整っています。館内は撮影可能で、掛川城周遊券(810円)を利用するとお茶・お菓子付きでお得に見学できるため、時間に余裕を持った訪問がおすすめです。