126.石垣山城
続100名城基本情報
住所 | 神奈川県小田原市早川1383-12 |
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電話 | 0465-23-1373(小田原城総合管理事務所) |
築城年 | 1590年(天正18年) |
営業情報
開館時間 | 24時間開放 |
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入場料 | 無料 |
休館日 | なし |
1. 石垣山城の概要
石垣山城は神奈川県小田原市早川にある山城跡で、続日本100名城126番に選定されています。豊臣秀吉が天正18年(1590年)の小田原征伐の際に構築した陣城で、石垣山一夜城または太閤一夜城とも呼ばれています。標高261.9mの天守台を頂点に、東西270m、南北550mにわたって石垣山に位置し、現在は石垣山一夜城歴史公園として整備されています。
2. 石垣山城の歴史
天正18年(1590年)豊臣秀吉は小田原北条氏を屈服させるため、支城の山中城や八王子城を攻略した後、小田原城を包囲しました。元々小田原北条氏の支城があった石垣山を占拠した秀吉は、小田原城を見下ろすように城を築くことを発案し、同年4月から築城を開始しました。構築中は小田原側に見えないよう樹木で隠し、完成後に樹木を伐採して「一夜にして城が現れた」と見せることで北条方の戦意を喪失させる心理戦を展開しました。
3. 石垣山城の構造と特徴
石垣山城は関東で最初の総石垣の城として築かれ、穴太衆による野面積みの石垣が特徴です。本丸、二の丸、井戸曲輪、馬屋曲輪などの郭が配置され、それぞれが石垣で囲まれた本格的な近世城郭です。短期間での築城にもかかわらず、当時最新の築城技術が投入され、小田原城を見下ろす位置に配置された戦略的な構造となっています。
4. 石垣山城の見どころ
現在見ることができる主な遺構は、天守台跡、井戸曲輪の石垣、二の丸櫓台などです。特に井戸曲輪の石垣は圧巻で、関東大震災で一部が崩落したものの、野面積みの技法を生で観察できる貴重な遺構です。本丸跡の展望台からは小田原城を眺めることができ、秀吉が小田原城を見下ろした当時の光景を想像することができます。
5. 石垣山城へのアクセスと見学情報
石垣山城へのアクセスはJR早川駅から徒歩50分、または箱根登山鉄道入生田駅から徒歩60分です。土日祝には小田原駅から小田原宿観光回遊バス「うめまる号」が運行されています。続日本100名城のスタンプは石垣山一夜城駐車場内トイレ前に設置され、御城印は一夜城Yoroizuka Farm マルシェで300円で販売されています。