2.五稜郭
日本100名城基本情報
住所 | 北海道函館市五稜郭町44番地 |
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電話 | 0138-31-5505(五稜郭公園管理)/ 0138-51-4785(五稜郭タワー) |
築城年 | 1864年(元治元年) |
営業情報
開館時間 | ●公園:4月-10月 5:00-19:00、11月-3月 5:00-18:00 ●タワー:9:00-18:00(年中無休) ●奉行所:4月-10月 9:00-18:00、11月-3月 9:00-17:00 |
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入場料 | ●公園:無料 ●タワー:大人1,200円 ●奉行所:一般500円 |
休館日 | ●公園:無休 ●タワー:年中無休 ●奉行所:12/31、1月と2月に各1日臨時休館 |
歴史と概要
五稜郭は、1864年(元治元年)に完成した日本初の西洋式城郭です。稜堡と呼ばれる5つの突角を配した星形五角形の外観から五稜郭と呼ばれ、箱館開港に伴い設置された箱館奉行所の移転先として築造されました。江戸幕府が蝦夷地の防備強化を目的として7年の歳月をかけて建設し、総工費は約10万4千両という当時としては巨額の費用が投じられました。
築城の背景
1853年のペリー来航により日本が開国を迫られる中、箱館(現函館)は重要な開港地となりました。当初は函館山麓に置かれていた箱館奉行所でしたが、外国からの攻撃に備えて内陸部への移転が計画され、最新の西洋築城技術を導入した星形要塞が建設されることになりました。
箱館戦争と歴史的意義
五稜郭が歴史の表舞台に立ったのは、完成からわずか4年後の箱館戦争(1868-1869年)でした。戊辰戦争の最終局面において、榎本武揚率いる旧幕府軍が五稜郭を占領し、「蝦夷共和国」を樹立。土方歳三をはじめとする新選組の面々もここで最後の戦いを繰り広げました。1869年5月18日、新政府軍の総攻撃により旧幕府軍が降伏し、日本の内戦は終結。この戦いにより五稜郭は日本史における重要な転換点の舞台となりました。
現在の五稜郭
明治時代以降は陸軍の練兵場として使用され、1914年(大正3年)から五稜郭公園として一般開放されました。現在は国の特別史跡に指定され、約1,500本の桜が植えられた北海道有数の桜の名所としても親しまれています。
見どころ
五稜郭タワー 高さ107メートルの展望タワーからは、五稜郭の美しい星形を一望できます。展望台には五稜郭の歴史を学べる「五稜郭歴史回廊」も設置されています。
箱館奉行所 2010年に復元された箱館奉行所では、幕末の政治や文化を学ぶことができます。古写真や発掘調査資料をもとに忠実に再現された建物内部は見ごたえ十分です。
現存建物 築造当時の建物として、土蔵(兵糧庫)が現存しており、貴重な遺構として保護されています。
四季の魅力
春には約1,500本の桜が咲き誇り、「函館公園」と並ぶ函館の桜の名所として多くの花見客で賑わいます。夏は緑豊かな公園として、秋は紅葉、冬は雪化粧した星形の美しい景観を楽しむことができ、一年を通して訪れる価値のある場所です。
アクセス・見学情報
函館市電「五稜郭公園前」下車徒歩約15分、または函館バス「五稜郭公園入口」下車徒歩約10分。公園は24時間開放されていますが、郭内(お堀の内側)への入場は時間制限があります。五稜郭タワーは有料ですが、星形の全容を把握するには必見のスポットです。
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