150.古宮城
続100名城基本情報
住所 | 愛知県新城市作手清岳 |
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電話 | 0536-37-2269(作手歴史民俗資料館) |
築城年 | 1571年(元亀2年) |
営業情報
開館時間 | 作手歴史民俗資料館:10:00~15:00 |
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入場料 | 城跡見学無料(資料館は有料) |
休館日 | 火曜日(資料館) |
1. 基本情報と立地環境
古宮城は愛知県新城市作手清岳にある続日本100名城150番の平山城です。三河国北東部の山間地にある作手盆地の中央部、標高約580mの独立した小丘に築かれています。城のすぐ西には作手街道が走り、南側では街道が東へ分岐して伊那街道に接続するなど、山間部の交通要衝として戦略的重要性を持つ位置にあります。
2. 武田氏による築城と歴史的意義
『三河国二葉松』によると、元亀2年(1571年)に武田信玄が馬場信春に命じて築城したとされます。当時武田氏が抗争していた三河の徳川家康攻略の拠点として築かれ、小幡又兵衛、甘利左右衛門、大熊備前守らが在城しました。天正3年(1575年)の長篠の戦いで武田氏の勢力が後退した時期に廃城となったと考えられています。
3. 築城技術と城郭構造
古宮城は武田氏の築城技術を示す貴重な遺構群で知られています。東西約200m、南北約150mの規模で、丘陵中央部の巨大な堀切により東西に分断され、土橋で連絡される構造を持ちます。西側丘陵への登城道は九十九折の通路となり、攻撃者を土塁上の無防備な状態にさらす巧妙な設計が施されています。
4. 遺構の保存状況と学術的価値
現在も山林として保存されているため、戦国時代の遺構破壊が極めて少なく、築城技術を知る上で貴重な史跡となっています。『日本城郭大系』では「遠江諏訪原城を小型化した縄張りで、中世から近世に移る過程の城郭の見本ともいえる城」と評価されており、武田氏の築城技術研究において第一級の史料価値を有しています。
5. 現在の見学と注意事項
城跡の多くは個人所有地であり、見学にはマナーが求められます。白鳥神社からの出入り口を経由した見学が推奨され、続日本100名城のスタンプは作手歴史民俗資料館に設置されています。周辺には川尻城跡、亀山城跡、塞之神城跡など武田氏と奥平氏に関連する城郭群が点在し、一体的な戦国史跡群として価値を高めています。
アクセスマップ
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散歩記録

御城印情報

価格:
300円(武田菱の家紋入り)
販売場所:
新城市作手歴史民俗資料館
スタンプ情報

設置場所:
新城市作手歴史民俗資料館