138.越前大野城
続100名城基本情報
住所 | 〒912-0087 福井県大野市城町3-109 |
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電話 | 0779-66-0234 |
築城年 | 天正4年(1576年) |
営業情報
開館時間 | 4月~9月:9:00~17:00 10月~11月:9:00~16:00 |
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入場料 | 大人400円、中学生以下無料 |
休館日 | 12月1日~3月31日 |
1. 越前大野城の概要と歴史的意義
越前大野城は、福井県大野市の標高約249mの亀山に築かれた平山城で、2017年に続日本100名城(138番)に選定されています。天正4年(1576年)、織田信長より越前一向一揆を平定した恩賞として越前国大野郡の内の3万石を与えられた金森長近が、4年の歳月をかけて築城しました。現在は気象条件によって大野盆地全体が雲海に包まれ、城だけが浮かんで見える幻想的な景色から「天空の城越前大野城」として多くの観光客に愛されています。
2. 築城の経緯と城郭の構造
金森長近は最初に居城とした戌山城の近くの亀山に、天正8年(1580年)まで4年間を要して城郭を築きました。完成時の大野城は2層3階の大天守、2層2階の小天守、三の丸、二の丸があり、外堀・内堀をめぐらして城を守っていました。石垣は自然石をほとんど加工しない野面積みという古い工法で築かれており、戦国時代に敵の攻勢に備えて短期間で積み上げられたことがわかる貴重な遺構として現在も県指定文化財となっています。
3. 歴代城主と藩政の変遷
築城後、青木一矩時代を経て織田秀雄が城主を務め大野宰相と称されました。江戸時代に入ると越前松平家が3代続いた後天領となり、土井氏で定着するまで目まぐるしく城主が替わりました。1775年(安永4年)に城は焼失し、1795年(寛政7年)には天守を除いて再建されましたが、1858年(安政5年)の地震により櫓、石垣が大破し、明治維新後に破却されています。現在の天守は昭和43年に絵図や同時代の城を参考に復元されたもので、内部には歴代城主の遺品が展示されています。
4. 現在の城址と天空の城現象
現在の越前大野城は亀山公園として整備されており、復元天守へは複数の遊歩道が整備されています。特に有名なのが「天空の城」現象で、四方を山々に囲まれた大野盆地で、越前大野城が雲海に包まれた城下町の上に浮かんで見える幻想的な光景です。この現象は越前大野城の西約1kmにある犬山(戌山城址)の南出丸下から見ることができ、年に十数回程度の気象条件が揃った日に出現する貴重な絶景として竹田城や備中松山城と並び称されています。
5. 見学情報と周辺観光
越前大野城の開館時間は4月~9月が9:00~17:00、10月~11月が9:00~16:00で、12月1日~3月31日は冬期休館となります。入場料は大人400円、中学生以下無料です。続日本100名城のスタンプは城館内1階受付横に設置されており、冬期休館中は武家屋敷旧内山家で押印可能です。御城印は大野藩主であった土井家の家紋が捺されたもので300円で販売されており、冬期は越前おおの結楽座での販売となります。JR越前大野駅から徒歩約30分で登城口に到着し、そこから徒歩約20分で天守に到達できます。
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