155.赤木城
続100名城基本情報
住所 | 三重県熊野市紀和町赤木字城山 |
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電話 | 0597-97-1000(道の駅熊野・板屋九郎兵衛の里) |
築城年 | 天正17年(1589年) |
営業情報
開館時間 | 8:30〜17:00(道の駅) |
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入場料 | 無料(城跡見学) |
休館日 | 無休(道の駅) |
1. 歴史的背景
赤木城は天正17年(1589年)頃に築城の名手・藤堂高虎によって、一揆勢力を抑える目的で築城されました。天正13年(1585年)の豊臣秀吉による紀州攻めの際、高虎が北山入りし、天正15年(1587年)の北山一揆を成敗した後、この地域の統治拠点として築城したと考えられています。
2. 城郭構造と特徴
赤木城は標高約230メートルに位置する平山城で、主郭を中心として三方の尾根に郭群が設けられています。尾根を利用した配置は中世山城の形態を継承しつつ、高い石垣や発達した虎口など近世城郭の要素も見られ、築城における過渡期の様相を示す貴重な城郭です。
3. 石垣技術
石垣は自然石をそのまま積み上げる野面積みで、反りがなく過渡期の特徴を示しています。主郭や東郭のように周りからよく見える所は高く丁寧に積まれ、見えにくい所は低く角度が緩くなっており、見栄えを意識した築城技術が確認できます。
4. 北山一揆との関係
慶長19年(1614年)の大坂冬の陣の隙を狙って北山一揆が再発し、総勢3000人が新宮城に侵攻しようとしましたが壊滅し、363人が処刑されました。翌年の赤木城落成披露の際に一揆の残党160人が田平子峠で斬首され、その後元和元年(1615年)の一国一城令により廃城となりました。
5. 現在の保存状況
1989年(平成元年)に「赤木城跡及び田平子峠刑場跡」として国の史跡に指定され、1992年から2004年にかけて文化庁の補助により保存整備事業が行われました。現在も石垣や郭跡などの遺構が良好に保存され、朝もやに浮かぶ姿は「天空の城」と呼ばれています。
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価格:
300円
販売場所:
道の駅熊野
板屋九郎兵衛の里
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設置場所:
道の駅熊野
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