132.高田城
続100名城基本情報
住所 | 〒943-0835 新潟県上越市本城町6-1(高田城址公園内) |
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電話 | 025-524-3120(上越市立歴史博物館) |
築城年 | 1614年 |
営業情報
開館時間 | 【三重櫓】9:00-17:00(12-3月は10:00-16:00) 【公園】24時間 |
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入場料 | 【三重櫓】一般310円・高校生160円 【公園】無料 |
休館日 | 【三重櫓】月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始、1-2月の月〜木曜日 |
1. 高田城の概要
高田城は、新潟県上越市本城町にあった日本の城で、「鮫ヶ城」の別名で市民によく親しまれています。新潟県指定史跡で、2017年には続日本100名城に選定されました。徳川家康の六男、松平忠輝(長沢松平家)の居城として天下普請によって造られ、城地の縄張りと工事の総監督は忠輝の舅の伊達政宗が勤めました。高田平野にある菩提ヶ原に築かれた平城で、約230メートルから約220メートル四方の本丸を取り巻くように二ノ丸、南に三ノ丸、北に北の丸を配し、関川、青田川などを外堀として利用しました。すべての曲輪に土塁が採用され、石垣は築かれなかった珍しい構造の城です。
2. 高田城の歴史
慶長3年(1598年)春日山城主・上杉景勝が会津に転封となり、替わって越前北ノ庄城主・堀秀治が入封しました。堀氏によって福島城が築城されましたが、慶長15年(1610年)に御家取り潰しとなり、松平忠輝が信濃国川中島から入封しました。忠輝は慶長19年(1614年)に天下普請として高田城築城に着手し、普請には上杉景勝(出羽米沢城主)、前田利常(加賀金沢城主)など13の大名が任命され、総裁には忠輝の舅・伊達政宗が就任しました。築城は慶長19年3月15日に着手し、7月上旬には一応の完成を見て、外堀を含めると60ヘクタールを優に超える城郭が約4か月で完成しました。
3. 高田城の構造と特徴
平城の高田城には二つの大きな特徴があります。一つは天守閣が建築されなかったこと、二つ目は石垣が積まれず、全体に土塁をめぐらしていることです。その理由は、豊臣家との決戦を間近に控え、完成を急ぐ必要があったからだと考えられています。築城当初の櫓は二重の櫓でしたが、寛文地震のあと、三重の櫓に生まれ変わりました。低湿地に築城されたため排水設備が重視され、難工事の末城地には現在の技術水準から見ても遜色ない暗渠が張り巡らされていました。堀は内堀・捨堀・カラ堀と南方の総構である百間堀以外は、関川・青田川・矢代川・儀明川の流路変更と旧河道の流用により構成されています。
4. 高田城の見どころ
現在は高田城址公園として整備されており、復元された高田城三重櫓や上越市立歴史博物館、陸上競技場、野球場等のスポーツ施設、遊歩道などがあり、市民の散策や憩いの場となっています。春には約4,000本の桜が咲き誇り、三重櫓とともにぼんぼりの灯りに照らし出される美しさは「日本三大夜桜」のひとつに数えられています。夏にはお堀一面を埋め尽くす蓮を見ることができ、その規模と美しさから「東洋一」と称されています。続日本100名城のスタンプは高田城三重櫓と上越市立歴史博物館に設置されており、御城印は上越市立歴史博物館で購入できます。
5. アクセス情報
北陸新幹線上越妙高駅から、えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン「高田駅」下車徒歩15分でアクセスできます。路線バスは頸城バス「高田城址公園」下車徒歩1分です。車では北陸自動車道「上越IC」から10分、上信越自動車道「上越高田IC」から10分で到達でき、無料駐車場が850台分用意されています。高田城三重櫓の開館時間は9:00~17:00(12~3月は10:00~16:00)で、休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始、1~2月の月~木曜日となっています。公園自体は24時間散策可能です。