43.犬山城
日本100名城基本情報
住所 | 愛知県犬山市犬山北古券65-2 |
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電話 | 0568-61-1711(犬山城管理事務所) |
築城年 | 1537年(天文6年) |
営業情報
開館時間 | 9:00〜17:00(入場は16:30まで) |
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入場料 | 一般550円、小中学生110円 |
休館日 | 12月29日〜12月31日 |
1. 犬山城の概要
犬山城は愛知県犬山市にある平山城で、日本100名城の43番に選定されています。現存する日本最古の天守を持つ国宝指定の城で、姫路城、松本城、彦根城、松江城と並ぶ国宝五城の一つです。木曽川沿いの高さ約88メートルの丘に築かれ、別名「白帝城」とも呼ばれる美しい城として多くの観光客に愛されています。
2. 歴史的背景
犬山城は1537年(天文6年)に織田信長の叔父である織田信康により築城されました。尾張国と美濃国の境に位置する戦略的要地として、戦国時代には織田氏、豊臣氏、徳川氏と目まぐるしく城主が変わりました。特に1584年の小牧・長久手の戦いでは豊臣秀吉が本陣を置き、天下取りの重要な舞台となった歴史ある城です。
3. 築城者と城の特徴
織田信康により築城され、現在の天守は1601年築説が有力とされています。望楼型天守で外観3層、内部4階、地下2階の構造を持ち、天守の高さは19メートルです。野面積みの石垣と現存する建築当時の木材が使用されており、国宝としての価値を物語る歴史的建造物として高く評価されています。
4. 主要な見どころ
現存天守の内部では建築当時の木材の温もりを感じることができ、歩くとミシミシと鳴る音や床の隙間など五感で歴史を体感できます。天守最上階には国宝五城で唯一の廻縁(回廊)があり、外に出て一周できる構造が特徴的です。廻縁からは木曽川の美しい流れ、御嶽山、岐阜城、名古屋駅ビルなどの絶景パノラマを楽しむことができます。
5. 100名城スタンプ・御城印情報
日本100名城スタンプは犬山城門2階の管理事務所に設置されており、入場券を購入して城内に入り、階段を上った場所で押印できます。御城印は犬山城前観光案内所で300円で販売されており、国宝犬山城版と白帝城版の2種類があります。御城印は美濃和紙を使用し、織田家・豊臣家・徳川家・成瀬家の家紋が描かれた美しいデザインです。
6. アクセス・交通情報
名鉄犬山駅西口から徒歩約20分、名鉄犬山遊園駅西口から徒歩約15分でアクセス可能です。犬山駅からは犬山城下町を通るルートで、食べ歩きや観光を楽しみながら歩くことができます。車の場合は小牧ICから約25分で、犬山城周辺には市営駐車場(130台・有料)が整備されています。
7. 施設情報・料金
入場料は一般550円、小中学生110円で年末(12月29日〜31日)を除いて年中開館しています。クレジットカードや電子マネー、スマートフォン決済にも対応しており、現代的な決済システムが整備されています。名鉄の「犬山城下町きっぷ」を利用すると、電車往復券と入場券、城下町クーポンがセットになってお得に楽しめます。
8. 周辺観光スポット
犬山城下町は江戸時代とほぼ同じ町割りが残る貴重な歴史街区で、本町通りには食べ歩きグルメや伝統工芸品店が軒を連ねています。城山の麓には縁結びで人気の三光稲荷神社、安産祈願の針綱神社があり、特に三光稲荷神社のハート絵馬はインスタ映えスポットとして若い女性に人気です。
9. 特別な魅力・見どころ
2004年まで成瀬家による個人所有だった日本で最後の個人所有城として話題を集めました。現在は公益財団法人犬山城白帝文庫が管理しています。春には約400本の桜が咲き誇る桜の名所でもあり、また毎年4月の第1土日に開催される犬山祭では、豪華絢爛な13輌の車山(やま)が城下町を練り歩く壮観な祭りが楽しめます。
10. 実用的な訪問情報
見学には30分〜1時間程度を要し、天守内部の階段は急勾配のため歩きやすい靴での訪問をおすすめします。天守最上階の廻縁は外側に傾斜があるため高所恐怖症の方は注意が必要です。混雑時には天守最上階への入場制限があるため、特に休日は時間に余裕を持った計画が推奨されます。城下町での食べ歩きと合わせて半日程度の観光プランが最適です。